神様に養われている経営者として時間とお金を費やしたい/パーソナルトレーナー・坂 愛太郎さん(後編)

坂 愛太郎(さか・あいたろう)さんは、沖縄県うるま市にあるパーソナルトレーニングジム「Life Build Gym BLETH(ブレス)」を経営しています。前編では、パーソナルトレーナーのお仕事やクリスチャンとしての歩みについてお話を伺いました。後編ではフォトグラファーや、アパレルブランドのオーナーとしての一面についても伺います。

――前編では、約2年前にバプテスマを受けてから人生が変わったとお話がありましたが、具体的にどんな変化がありましたか?

大きく変わったのは、お金や自分自身のために働くのをやめたことです。
僕は、神様の計画に必要がないなら、ジムはつぶれてしまっても構わないと思っているんです。
それから、以前の自分は一匹狼タイプで、他人のことよりも自分にとってメリットがあるかどうかを重視していたのですが、自分の仕事が人にとってどんな意味をもたらすのか、何を求められているのかを考えるようになりました。

ある時、アーサー・ホーランドさん※が言っていたある時、アーサー・ホーランドさん※が「月曜日からまた好きなことやって俺はダメだなって落ち込んで。いつまでそんな生活しているんだ、バカヤロー。こんなんだからいつまでたっても神の愛が広がらないんじゃないか!」と伝えていたのですが、本当にその通りだなと思ったんです。自分自身の信仰を保つだけでなく、クリスチャンではない人たちに福音を伝えていくことが大切なんじゃないか。
そのためには、クリスチャンを日曜日の礼拝以外にも、日常的に励ます存在も必要なんじゃないか、と。

※アーサー・ホーランド氏…自ら“不良牧師”と名乗り、元ヤクザを集めた「ミッション・バラバ」や薬物依存者の救済活動など、多岐に渡って活動する。

僕はいつも仕事をする前に、「この場所を必要としているお客様を導いてください。一人ひとりに対して、神様がその人に語りたいことがあるのであれば、僕を通して必要なメッセージを与えてください」と祈っています。
ジムのお客様の8割がクリスチャンの方で、トレーニングの合間に色々なお話を伺うのですが、常に喜んでいるわけではなく、さまざまな悩みや課題を抱えている方も多くいらっしゃいます。そんな時、ちょっとした言葉がけひとつで新しい気づきを得ることがありますよね。
自分がそんな存在になれるように成熟したいと思いますし、僕自身もお客様とのやりとりの中で気づかされたり、励まされることがたくさんあります。

――まさに、聖書に書かれている「天に富みを積む」ではないでしょうか。
フォトグラファーとしても活動されているとのことですが、何かきっかけがあったのですか?

初めは趣味で風景写真を撮っていたんです。
海だったり、夕日だったり…自然の中で過ごしている時に神様を感じる瞬間がたくさんあります。
そんな人工的に作ることができない、神様が創造された自然の美しさ伝えらえたら、とInstagramで写真専用のアカウントを作って発信したのが始まりでした。
それを見たクリスチャンの友人から、ある時結婚式の写真を撮ってほしいと頼まれたことから、ウェディングフォトを撮影するようになりました。
この経験を通して、改めてクリスチャンの結婚式は本当に素晴らしいなと思いましたし、その場にいない人にもこの感動を届けることができるのではないか、そしてそれは、福音を伝えることになるのではないかと思いました。
いまはウェディング以外にも、赤ちゃんの写真や友人が立ち上げたアパレルブランドのイメージ写真などを撮影しています。

――ご自身もアパレルブランドを立ち上げたと伺いました。

これは単純に、洋服を買いに行った時に自分が着たいものがなくて、「だったら自分で作っちゃおう」という感じで始めたんです。

――行動力がありますね!(笑)どんなものを作っているのでしょう。

今は主にTシャツを作っています。
よく見ると、「あっ、この人クリスチャンかも」と思うような“隠れメッセージ”を入れているんですよ。
世の中には、自分がクリスチャンであることを公言できないという人もたくさんいると思うんです。
たまたま開いた聖書の箇所がグッと心に刺さったり、クリスチャンでなくても、本屋さんや図書館で偶然手に取った本の内容が、まるで自分に言われているように感じることってありますよね。
そんな風に、僕がデザインしたTシャツが、着る人や、街の中で偶然目にしたクリスチャンの方にとって、励ましになればいいなと思っています。

――写真もアパレルも、すべて「神様のため」につながるんですね。

多分、僕はひとつのことを続けてやることができないんだと思います。(笑)
さらにやってみたいことがあって…。
以前からPCで音楽制作をしているのですが、神様を讃美するための音楽もクリスチャンでない人の心に触れるものがあると思うので、こうした活動もしていきたいと思っています。

最後に、大切にされている聖書の言葉があったら教えてください。

空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず刈り入れもせず倉に納めもしない。
だがあなた方の天の父は鳥を養って下さる。
――中略
明日のことを心配するのは辞めなさい。神は明日のことも心にかけて下さる。
1日1日を力一杯生きなさい。
マタイによる福音書6章より

かつて、生きていくことに必死だった頃は「敵を愛し、迫害する人のために祈りなさい。(マタイの福音書 5:44)」が大きなテーマで、Tシャツのデザインにも入れました。
これからは「神様が養ってくださっている」経営者として、アーサー・ホーランドさんのように、支援活動や福音を伝えるためにもお金を遣っていけたらと思っています。

――私も不安になるたびに、この個所に励まされています。
貴重なお話を、ありがとうございました!

Life Build Gym BLETHのHP
坂さんのInstagram:@aitlw_fit

KASAI MINORI

KASAI MINORI

主にカレーを食べています。

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