広告・映像業界の第一線で活躍される、下條岳さん

 

ーどんなお仕事をされていますか?

TVCMやWEBCMなどを作る映像制作会社でプロダクションマネージャーをしています。
制作スタッフを束ねて制作を進行・管理する立場です。

ー小さい頃はどんなお子さんでしたか?

みんなで楽しく過ごすのが好きで、給食の時間はみんなを笑わせて牛乳をふかせたくて必死でした。(笑) それ以外では今思うとおりこうさんタイプだったと思います。何かを作る事や、工作は好きでした。

ー映像に興味をもったきっかけは何だったのでしょう?

中学生の時、「金曜ロードショー」を家族で見るのが習慣のようになっていく中で映画が好きになりました。
中学校の通学路にあったレンタルビデオ屋さんに、部活の帰りに立ち寄って好きな映画を探して色々と見ているうちに、将来の夢は映画監督に。 特に映画のメイキングがマジックの種明かしのようで面白いと感じ、高校時代は友人と年に1本のペースで自主映画を撮りました。
高校二年の時に撮った映画が埼玉県川口市で行われる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2005」で審査員特別賞を獲り、翌年の高校三年の時に学校からの依頼で制作した道徳ビデオ「虹色☆ロケット」(中編映画)は後に下北沢トリウッドにて劇場公開、DVD発売までされました。

ー華々しい青春時代ですね。30歳でバプテスマを受けられたそうですが、何かきっかけはあったのでしょうか?

15-20歳までがピークだったと思います。(笑)
元々父がクリスチャンで、子供の頃からバプテスト教会に通っていました。10歳前後の時は、今思い返しても信仰が強く、神様を心から信じていたと思います。いつも頭の片隅には神様の存在がありましたが、中学は部活、高校は映画にのめり込み、教会からはだんだんと遠ざかっていきました。自主映画が結果を残したこともあり、自分の力で生きていけると勘違いしていました。
29歳ごろ、「このままではダメだ」と思わされる転機となる出来事があり、神様に「あなたは、どこにいるのか?」(創世記3:9)と強く問われた気がしました。その時、子供の頃の信仰を思い出したのと同時に、今それがまるで失われていることに気づいてショックを受け、また教会に行きたいと思い立ち、自宅から近い教会を訪ねて今に至ります。 教会に所属してからは、聖書動画コンテストに出品する映像を制作したり、オンライン礼拝対応の奉仕などもしています。

ー今後、なにか作ってみたいものや挑戦してみたいことはありますか?

やっぱり、キリスト者としての映像表現でしょうか。
自分に与えられている「賜物」が何で、最終的にどこに用いられるのかはわかりませんが、映像で何か広めていくことが、今与えられている事かと思います。例えば、聖書のワンシーンを現代の状況に置き換えて自然なかたちで表現するような短編映画を作ってみたいです。

ー好きなみ言葉はありますか?

ヨブ記1章21節「主は与え、主は奪う。」です。
ゲーテの言葉からの引用で、 「船人は、なおも彼の船を難破させた岩にしがみついた。」 というものがあります。 主は私たち一人一人に船を与えられました。 そして主ご自身がその船を取られる時が来ます。 その光景は想像を絶することと思いますが、 沈みゆく大切なもの全てに嘆き、なおも岩にしがみついたヨブの信仰、そしてなおも、主の御名はほむべきかな。 と告白するヨブの信仰のことを、人生の限り考えていきたいと思わされる箇所です。

ー神様の存在が深くかかわっていたクリエイティブなこれまでの半生に、心動かされました。貴重なお話をありがとうございました。

 

【下條岳さん監督作品】

「飛べ!コバト」短編映画 前編(2010年)

 

後編

 

Nuchi 「ミライ」MV(2016年)

 

「とこしえに」 聖書動画コンテスト出品作品(2019年)




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