―どんな活動をされてますか?
染色作家です。主に筒書き捺染という伝統的な技法で、布を染めて作品を作っています。時々ですが、イラストの仕事も受けています。筒描き捺染は自由に絵を描くように染めることが出来て、いろんな染色技法がある中で自由度が高いです。もち粉とぬかを染料に混ぜ、専用の筒の中から絞り出すようにして染めます。絵とは違って、蒸し器から出し、水で洗い流すまで完成が見えないところが面白いです。できた時が作品が生まれた瞬間という感じで。
―小さい頃はどんなお子さんでしたか?
絵本を読むことと、歌を歌うことが大好きな子でした。家は絵本がいっぱいありました。図書館も大好きでした。私はカトリックなのですが、毎週日曜日のミサで、聖歌を歌うのが楽しみでした。夢は絵本作家かピアノの先生でした。
―美術大学に進まれたきっかけは?
4歳のころからピアノを習っていて、ずっと学校では伴奏係をしていたこともあったので音楽の道に進むと思っていたのですが、高校2年生の時に女子美の学園祭に行ったことがきっかけで美大に進みました。学園祭ではいろんな人がいるということにびっくりしました。それぞれ自分のやりたいことをやって、それでいいということを感じ、わくわくし、心の中で興味があっても抑えてたものを見つけたという感じでした。
―学校を卒業されてからすぐ染色作家として活動されたのですか?
卒業後は、数年はアルバイトをしながら細々と制作していました。どうしたらよいのかわからず、悩みも多かったのですが、絵本のキャラクター会社でWeb関係の仕事に就くことがきっかけで社会のしくみや社会とつながる方法を学びながら、染色作家としての活動を本格的に始め、クラフトフェアやデパートなどの催事に出店したり、個展を開いたりしています。
―人生のターニングポイントになったことはありますか?
私は自分の力というよりも、周りの方に恵まれて人生を歩んできているので、ターニングポイントがいくつも浮かびますが、その中の一つは「筒描き捺染」という技法に出会ったことです。これは大学の恩師から直接習った技法です。そのおかげで、作品を通じて出会えた方がたくさんいらっしゃいます。「作品を見て元気をもらった」とか「立ち止まって自分を見つめ直すことができた」とか様々な言葉をいただく事、お仕事をいただく事はもちろん、作品を通じて誰かと心の奥底でつながれることが、私の幸せです。
―大切にしているみ言葉はありますか?
ヨハネ14:11「わたしが父の内にあり、父がわたしの内におられる、とわたしがいうのを信じなさい」です。神様がイエス様とともにいて、一緒に苦しんでくださったということは、私たちともいつも一緒いてくださる事だと気づかせてくれます。そして、求めるものは与えてくださっている、それなら自分のことは心配しなくていいんだと、思えます。周りの人のために行動する為に、深い部分にいる自分と向き合い、祈ることが大切だと学びました。
須佐さんの作品はこちらから
HP:https://www.riesusa.com Instagram:https://www.instagram.com/souco/
コメント